【最新レビュー】ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング|トム・クルーズ62歳の集大成作品の見どころと興行収入予想

30年続いたMIシリーズが壮大なフィナーレを迎える―製作費4億ドルの超大作を徹底解説

トム・クルーズ主演「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作にして完結編となる「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」が遂に公開されます。
1996年の第1作から約30年、全8作品に渡って展開されてきた人気スパイアクションの集大成となる本作は、前作「デッドレコニング」から続く2部作の後編として製作され、イーサン・ハントの最後の任務が描かれます。
上映時間169分という長尺ながら、潜水艦での緊迫のアクションから飛行機にしがみつく空中スタントまで見どころ満載の本作。
製作費4億ドルを投じた超大作は、5月17日の先行上映を経て5月23日より全国公開となります。本記事では、シリーズ最高レベルとも評される「ファイナル・レコニング」の魅力と見どころ、そして興行収入の予想までを徹底解説します。

目次

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」作品概要と前作までのおさらい

前作「デッドレコニング」から続く完結編―あらすじとキャスト

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」は、前作「デッドレコニング」のラストで世界の命運を握る鍵を手にしたイーサン・ハント(トム・クルーズ)の物語が完結に向かって展開します。
これまでほとんど語られてこなかったイーサンの過去も明かされる本作には、おなじみのキャストが勢揃い。

主演はもちろんトム・クルーズ。IMFのエージェント仲間として、ベンジー・ダン役のサイモン・ペッグ、ルーサー・スティッケル役のビング・レイムスも健在です。
前作から登場したグレース役のヘイリー・アトウェル、パリス役のポム・クレメンティエフ、そして敵役のガブリエル役イーサイ・モラレスも続投しています。

監督・脚本・製作は、「ローグ・ネイション」「フォールアウト」「デッドレコニング」に続きクリストファー・マッカリーが担当。
脚本はエリック・ジェンドレセン、音楽は「ブラックアダム」などのローン・バルフェが手掛けています。

「ミッション:インポッシブル」シリーズの軌跡―第1作から7作までの振り返り

1996年に始まった「ミッション:インポッシブル」シリーズは、各作品でヒットを重ねてきました。興行収入を振り返ると:

  • 1996年「ミッション:インポッシブル」:製作費8,000万ドル、全世界約4億5,700万ドル、日本約65億円
  • 2000年「ミッション:インポッシブル2」:製作費1億2,500万ドル、全世界約5億4,600万ドル、日本約97億円
  • 2006年「ミッション:インポッシブル3」:製作費1億5,000万ドル、全世界約3億9,800万ドル、日本約51億5,000万円
  • 2011年「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」:製作費1億4,500万ドル、全世界約6億9,400万ドル、日本約53億8,000万円
  • 2015年「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」:製作費1億5,000万ドル、全世界約6億8,200万ドル、日本約51億4,000万円
  • 2018年「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」:製作費1億7,800万ドル、全世界約7億9,100万ドル、日本約47億2,000万円
  • 2023年「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」:製作費2億9,100万ドル、全世界約5億6,700万ドル、日本約54億2,000万円

いずれも全世界で大ヒットを記録し、トム・クルーズの代表作として確固たる地位を築いてきました。

「ファイナル・レコニング」が「MI」シリーズの集大成である3つの理由

製作費4億ドルが示す史上最大スケールの完結編

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」の製作費は推定4億ドルと、これまでのシリーズ作品の中でも最大級の予算が投入されています。
これは前作「デッドレコニング」の2億9,100万ドルをさらに上回る金額で、「これまでに作られた中で最も高価な映画の1つ」と評されています。

この巨額投資は、シリーズの集大成として最高のエンターテインメントを提供するための製作陣の決意を示すものです。
予算の大部分は、CGに頼らない本物志向の壮大なアクションシーン撮影に費やされており、トム・クルーズのこだわりが結実した作品となっています。

過去作からの伏線回収と完結へ導くストーリー展開

本作は単なる一作品ではなく、シリーズ全体を締めくくるにふさわしい内容になっています。
「ミッション:インポッシブル3」で登場した【ラビットフット】が今作でも重要な伏線として機能するなど、過去作の要素が巧みに織り込まれています。

また、これまで謎に包まれていたイーサン・ハントの過去が明らかになり、長年のファンにとって納得のいく展開が用意されています。
前作「デッドレコニング」と合わせた2部作として見ることで、さらに深い理解と満足感が得られる構成となっています。

トム・クルーズ62歳の集大成と豪華スタッフ・キャスト陣

62歳になったトム・クルーズは、本作でも驚異的な身体能力を披露しています。全力で走り回り、飛び回る小型プロペラ機にしがみつく空中スタントなど、年齢を感じさせない体当たりの演技は、彼のアクションスターとしての集大成と言えるでしょう。

監督のクリストファー・マッカリーは、「ローグ・ネイション」以降のシリーズを一貫して手がけており、シリーズの世界観を熟知した演出で物語を完結に導いています。
さらに、サイモン・ペッグやビング・レイムスらおなじみの顔ぶれに加え、前作から加わった新キャストも、それぞれの持ち味を活かした演技で物語を彩っています。

「ファイナル・レコニング」実際の見どころと評価ポイント

息をのむ圧巻アクションシーン―潜水艦から飛行機まで

本作は全編にわたって見せ場が満載で、次から次へとハラハラドキドキさせるアクションが展開します。
特に潜水艦のシーンでは緊迫感が極限まで高まり、クライマックスの飛行機アクションは「手に汗握りまくり」の迫力です。

シリーズの特徴であるCG感がほとんどない実写志向のアクションは本作でも健在で、リアリティのあるスタントワークが作品の魅力を高めています。
トム・クルーズ本人が演じる危険なスタントシーンは、映像の迫力と緊張感を何倍にも引き上げています。

169分の長尺を感じさせない絶妙なテンポ感

上映時間169分という長尺ながらも、テンポに強弱をつけた構成は一気に見せていくものではなく、観客に余韻を与えながら次の展開へと導く洗練された編集となっています。
このバランスの良さが、長尺でも飽きさせない工夫となっており、全体的に重厚感のある作品に仕上がっています。

緊迫したアクションシーンと、キャラクター同士の関係性や過去を掘り下げる静かな場面のメリハリが絶妙で、単なるアクション映画を超えた深みを感じさせます。

注目のベンジー大活躍シーンとキャラクターの魅力

本作では、イーサン・ハント役のトム・クルーズはもちろん、シリーズおなじみのキャラクターたちも大きく活躍します。
特に今作はベンジー役のサイモン・ペッグが「今まで最大級」の見せ場を持ち、その存在感を示しています。

サイモン・ペッグの演じるベンジーは、テクニカルな側面からイーサンをサポートするだけでなく、彼自身も重要なミッションの一翼を担います。
ファンにとっては待望の大活躍シーンとなっており、キャラクターの成長を感じさせる演出も見どころの一つです。

「ファイナル・レコニング」の公開情報と興行収入予想

日本での公開日程と上映規模

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」は、日本では以下のスケジュールで公開されます:

  • 5月17日(土)から先行公開(389館での拡大ロードショー)
  • 5月23日(金)から本公開

本編が始まる前には、トム・クルーズから日本のファンに向けてのメッセージ映像も用意されています。
北米でも同日(5月23日)に公開予定です。

同時期公開作品と興行収入予想

5月23日の本公開日には、「岸辺露伴は動かない 懺悔室」、「怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)」、「父と僕の終わらない歌」、「ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~」など複数の話題作が公開されます。

本作の興行収入予想としては:

  • 5月26日発表のランキングでは初登場1位スタートが確実視
  • 最終興行収入は47億2,000万円と予想

過去作と比較すると、日本での最高興行収入は「ミッション:インポッシブル2」の約97億円ですが、近年のシリーズ作品は50億円前後で推移していることから、今作もその水準での着地が予想されます。

評価:5点満点中の★★★★(4点)の高評価

本作の評価は5点満点中4点(★★★★)と高評価。「面白い。めっちゃ面白い。さすがの安定の。。。いや安定以上の面白さ」と評されるほどの完成度を誇ります。

個人的な比較では「ミッション:インポッシブル3」や「ゴースト・プロトコル」がより好みだという意見もありますが、それでも「かなり高いレベルで面白い」と評価されています。
「これぞハリウッド映画の大作!」という表現が当てはまる、文句なしのエンターテインメント作品です。

【まとめ】「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」はシリーズ最高レベルの集大成

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」は、30年近く続いてきたシリーズの集大成に相応しい、安定した面白さと圧倒的なスケール感を持つ作品です。
製作費4億ドルを投じた史上最大規模の制作により、息をのむようなアクションシーンの連続、過去作からの伏線回収、そして62歳になってもなお全力疾走するトム・クルーズの姿は、長年のファンにとって感動的なフィナーレとなっています。

本作の特筆すべき点は以下の通りです:

  • 潜水艦や飛行機を使った迫力のアクションシーン
  • CGに頼らない本物志向の演出と臨場感
  • 過去作からの伏線回収とイーサンの過去の描写
  • ベンジー役サイモン・ペッグの大活躍
  • 169分という長尺ながらテンポの良い展開

5月17日からの先行上映、5月23日からの本公開で、初登場1位スタートが確実視されている本作。
興行収入は最終的に47億2,000万円と予想されています。5点満点中4点(★★★★)の評価に値する本作は、シリーズファンはもちろん、アクション映画ファンなら必見の大作と言えるでしょう。

「これぞハリウッド映画の大作!」という表現がぴったり当てはまる本作で、トム・クルーズの代名詞となった「ミッション:インポッシブル」シリーズは有終の美を飾ります。

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